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2025年11月24日から26日まで京都で開催されるISINの第14回教育コースに皆様をお招きできることを大変光栄に思います。関西医科大学整形外科の齋藤です。事務局を代表して心より歓迎申し上げます。今回、世界各国から術中神経モニタリングを専攻されている研究者の方々を一人でも多くお迎えできるよう、準備を進めてまいりました。
脊髄刺激-脊髄記録を用いた術中神経モニタリングは、1975年に黒川、下地、玉置の3博士によって日本で開発されました。この技術は多くの動物実験を通じて実用化されました。その後、欧米から体性感覚誘発電位を用いた術中モニタリングが導入され、さらに待望されていた経頭蓋電気刺激-筋電図による術中モニタリングが開発され、現在では広く用いられています。日本には術中モニタリングの専門学会がないため、日本臨床神経生理学会が術中モニタリングを推進してきました。日本では整形外科医だけでなく、脳神経外科医、麻酔科医、耳鼻咽喉科医、臨床検査技師などが広く術中モニタリングの研究に携わっており、広く活用されています。日本臨床神経生理学会では9年前に術中神経脊髄モニタリング委員会が発足しました。この委員会では、セミナーの開催、ガイドラインの作成、認定医制度の確立など、多くのことを成し遂げてきました。現在、私の研究員や多くのスタッフが、術中神経脊髄モニタリングの確立のために奮闘しています。
11月下旬は、多くの寺社が紅葉で彩られる京都観光のベストシーズン。きっと素晴らしい景色が楽しめることでしょう。多くの研究者の方々にご参加いただき、術中モニタリングについて熱い議論を交わし、美しい京都を堪能していただければ幸いです。京都で皆様とお会いできることを楽しみにしております。
ISIN教育コース2025京都
会長
齋藤 貴徳