ご挨拶
このたび第34回日本整形外科超音波学会を2023年7月8日(土)、9日(日)の2日間、赤坂インターシティコンファレンスにて開催させていただきます。平成元年に始まった伝統ある本学会の学術集会会長を務めさせていただけること、誠に光栄に存じ、深く感謝申し上げます。
整形外科における超音波診療はまだ発展の道半ばであり、新たな診断技術開発、超音波解剖学、組織の動的および質的評価、血流評価、スポーツ現場における運動器検診さらには超音波ガイド下のインターベンションや手術手技、そして近年ではリハビリテーションやコンディショニングへの応用など、本領域におけるトピックは枚挙にいとまがありません。本学術集会は整形外科医のみならず、運動器の超音波に携わるあらゆる分野の方々と共に、熱い議論を交わす機会になればと願っています。 私自身、運動器超音波とめぐり逢い、手に持って使い、夢中になったことで専門分野、診療科、職種、診察室、国の境界を超え、さまざまな方々に出会い、新鮮な考えに触れることができました。また運動器超音波の発展に伴い、従来常識と考えられていた整形外科診断学、治療法の概念を越える知見も得られてきています。
本学術集会には運動器超音波への熱い思いを持った多くの「志士」たちが集い、超音波の可能性を追い求め、常に学び、さらに新しい英知を探究し次の世界へ向かって越えようとしています。そこで本学会のテーマを「beyond the border―領域を超えてー」とさせていただきました。参加者の方々には本学術集会に参加していただけることで多くの学びを得ていただき、何かを「超える」きっかけになればと願っております。
本学術集会では招待講演、教育研修講演、シンポジウム、パネルディスカッション、ランチョンセミナー、さらにはスポーツ現場や臨床で活躍できる検査士を育成する目的で各種ハンズオンセミナーなどを企画する予定です。そして他学会との共催企画も考えております。また整形外科医師だけでなくまさに領域を超え、運動器を扱うさまざまな分野からのご意見、ご提案をいただくことで運動器超音波の発展の機会になればと祈念しております。
是非多くの皆様のご参加とご発表を心よりお待ち申し上げております。
2022年9月吉日
第34回日本整形外科超音波学会
会長 平田 正純
医療法人アレックス
AR-Ex尾山台整形外科東京関節鏡センター 副院長